★緊急コラム★

新生007の原点は、「特捜班CI☆5」にあり!! 
12月1日公開の最新作「007/カジノ・ロワイヤル」にもCI☆5色が?!
 

 ハードなイメージを取り戻したと定評があった、ピアース・ブロスナンのジェームズ・ボンド。そのブロスナン=ボンドの第一作
『ゴールデンアイ』の監督であり、最新作『007/カジノ・ロワイヤル』で再びボンド作品を手がけるマーティン・キャンベルは、「特捜班CI☆5」(“The Professionals”)の演出を手掛けていました。

 キャンベル監督は、今回の傑作選DVD-BOX PART2に収録されている、『防衛機密と娘の命とどっちが大事だ!』『寒い国から帰って来たスパイを待つ第4の男』『頂上作戦 組織再興 皆殺しのバラード』など、スパイ色・アクション色が強烈なエピソードを担当。また彼は、96年に放送されたドキュメンタリー番組で、
「CI☆5で学んだことを、すべて『ゴールデンアイ』で表現した」と告白、新時代の007が「特捜班CI☆5」とのハイブリッドであったことが明らかになりました。

 CI☆5と007シリーズは、もともと切っても切れない関係にあります。CI☆5の主演の一人ボーディを演じたルイス・コリンズは、ロジャー・ムーアの後の4代目ジェームズ・ボンドとして有力候補にあがっていました。5代目ボンドのピアース・ブロスナンも、『大統領の娘のつっぱりには困ったもんだ!! 』(BOX PART1,2ともに未収録)のエピソードにCI☆5局員として出演していました。

 『頂上作戦 組織再興 皆殺しのバラ−ド』(BOX PART2収録)に出演したマイケル・キッチンは『ゴールデンアイ』『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』にMI-6の幕僚長タナー役で出演。 『盗みのプロの行き先はどこだ!』(BOX PART2収録)に登場するジェフリー・パーマーは『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』のアバンタイトルに出演しています。

 『ゴールデンアイ』のセカンド・ユニット監督のイアン・シャープは、『暗号名スージー その女を保護せよ』(BOX PART2収録)の演出、撮影監督フィル・メフューは、『怯える女 闇から囁く声は誰だ』(BOX PART1収録)を演出しています。変わりダネでは、『影武者の影武者 じゃ本物は誰だ!』(BOX PART1収録)の演出トム・クレッグは、「007サンダーボール作戦」のスタントマンをやっていました。

 現在公開中の
『007/カジノ・ロワイヤル』最新版予告編では、前述のM・キャンベルが演出したCI☆5の3本のエピソードの片鱗を既に伺うことができます。D・クレイグのシャープな銃さばきは、『防衛機密と娘の命とどっちが大事だ!』のラストでのドイルの早撃ちを思わせ、アストン・マーチンの激走シーンは『寒い国から帰って来たスパイを待つ第4の男』の短いながらキレの良いカーチェイスの片鱗が見えます。

 
『特捜班CI☆5』シリーズが存在しなければ、“新時代のジェームズ・ボンド”は生まれていなかったかもしれません。

  (テキスト協力:ハニッシュ氏) 
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