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 イギリス内閣に直結する特別犯罪捜査班“ＣＩ☆５”（クリミナル・インテリジェンス・ファイブ）に属する男たちが、ソ連や共産圏のスパイ・テロリスト集団、麻薬組織など、国家の保安のためにあらゆる犯罪に挑む、英国のテレビシリーズ － それが「特捜班ＣＩ☆５」です。イギリス本国では７８年から８３年まで５シーズンが放送され、最終シーズンでは英国民の１８００万人以上（当時の国民の３人に１人、なんと視聴率７０％）が熱狂し、日本を含め世界３０ヶ国以上でオン・エアされてきた傑作アクション・シリーズです。
我が国では、８０年代初頭に名古屋の地方局から放送がスタート。その後、全国のローカル局に広がってゆきました。放送時間帯は、ゴールデンタイムから深夜までばらばらでしたが、圧倒的な面白さがじわじわと視聴者に評価され、熱狂的なファンがつきました。その後一部の地方局を除いては再放送もされず、半ば伝説化していました。しかしＣＳ放送の発足で９０年代後半から放送され、２００１～２年に「ミステリチャンネル」で一挙放映。再び評価が高まり、人気が再燃しています。 |
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 ＣＩ☆５が、これまでのアクションＴＶシリーズと一線を画している点は、設定の特殊性と派手なアクション、圧倒的なテンポの速さ、そして上質のユーモアと人間ドラマです。
彼らの任務は、通常の警察機構とは異なり、テロや東側のスパイを中心とした諜報部的な活動です。それゆえ、常に死と背中合わせ、ヤワな捜査をしていられません。ＣＩ☆５の部員は、全部で４０人ほどから成り、軍の特殊部隊（ＳＡＳ）、海兵隊、空挺隊、警察などからの選りすぐりで構成されています。
「暴力には暴力で戦い、善良な人々を暴力から守れ！」－ 部長であるコーレイの、この一言がＣＩ☆５の本質を現しています。ＣＩ☆５は、国民を守るためには手段を選びません。爆弾を仕掛けた犯人を、その爆弾の側から逃げられないようにして解体の情報を吐かせたり、麻薬の売人から情報を得るために高純度の麻薬を注射しようとするなど、犯罪者以上の強行手段をしばしば取ります。また、部員には必要に応じて、殺人の許可も与えられています。この特殊な設定ゆえ、視聴者の予想を良い意味で常に"裏切る"展開となり、一度観たら病みつきになる魅力に溢れています。
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 アクション描写は、こだわりと派手さに満ちています。ドイル役のマーティン・ショウとボーディ役のルイス・コリンズは、撮影前に実際にＳＡＳで銃撃の訓練を受け、本編でリアルなガン・ファイトを披露します。また、危険なスタントを含め、ほとんどのアクションシーンを、自分たちでこなしています。銃弾の着弾シーンも凝っていて、穴だらけになる車や、血まみれになる被害者など、テレビものとは思えないバイオレンス描写が展開。現在のテレビ・シリーズでは規制にひっかかるため、とうてい描写不可能な強烈映像が、「特捜班ＣＩ☆５」の全編を彩っています（現に、イギリスでは地上派では再放送できないとも言われています）。
毎回、映画１本、あるいは２本に匹敵する濃い内容であるため、一切ダレることなく、軽快なテンポで進みます。もちろん、５分に１回のスリルに１０分に１回のアクションと、１話観終わるたびに、上質のアクション映画を見終えたような充実感があります。
そして、シリーズに深みを与えるのが、ユーモアと人間ドラマ。殺伐になりがち設定とストーリーの、一服の清涼剤となっています。思わず笑いたくなる主人公たちの軽妙なかけあい、表面は厳しくても裏では部下を思いやる部長の存在、犯罪者や被害者の細やかな心情描写などが、幅広い層に支持され、現在なお根強いファンがついている理由の一つといえます。 |
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☆「特捜班ＣＩ☆５」について、さらに詳しく知りたい人はこちらへ！
●Julieさんのサイト「CI☆5 THE PROFESSIONALS」
http://www.geocities.jp/ci5professionals/
●「CI☆5 THE PROFESSIONALS」内「作品情報」コーナー
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