「豹/ジャガー」編
第5回:ウチのかみさんがね
●「夕陽のギャングたち完全版」編
第1回:完全版入手
第2回:続・完全版入手
第3回:完全版入手・完結編
 
●「豹/ジャガー」編
第4回:実はスゴいんです
第5回:ウチのかみさんがね
 
●「西部悪人伝」編
第6回:追加吹替実施
第7回:西部の007

「豹/ジャガー」
には、テレビ放映時の日本語吹替音声が入っています。1974年5月に『土曜洋画劇場』で放映されたのが初で、最近でも関西ではちょくちょく放映されたりしています。但し、もともと90分枠用に編集(正味70分)されてから、吹替音源が制作されましたので、2時間枠で過去も、そしてこれからも放映されることはないと思われます。

 さて、この28年前の吹替版に参加している声優が、これまた凄いんです。主演のフランコ・ネロの声を担当したのは、
石田太郎! そう、現“刑事コロンボ”の声を吹替え、「ウチのかみさんがね…」とボヤいている、あの方です。いやあ、若い! 若いです!! (もちろん声が) コロンボの声からは想像もつかない、澄んだ青年の声をしていらっしゃいます(当時ご本人も青年であったかどうかは不明ですが)。ビックリしました。これは、ほんとうに一聴の価値ありですよ。

 そして、ジャック・パランスの声は
小林清志! ジェームズ・コバーンが当たり役ですが、一番分かりやすいのは次元大介でしょう。当時、ジャック・パランスは大塚周夫(チャールズ・ブロンソンの声)が担当することが多かったのですが、小林=パランスもなかなか渋い。低音の凄みのある声は、テレビを前にしたちゃぶ台の湯のみもビンビン震えるのではないかと思うほどです。こちらも、ぜひ堪能してください。

日本語吹替のトピックが出たところで、これと切っても切れない関係の仕掛けが「豹/ジャガー」にあります。

それが
「隠しコマンド」

『隠しコマンド? ソフトのバグをごまかすための常套句じゃないか。どうせ仕上がったDVDに欠陥が見つかったんだろ』そう言うユーザーの声が聞こえてきそうです。確かに、一流メーカーのDVDやゲームソフトの中には、明らかなバグを苦し紛れに“隠しコマンド”と言ってのけた例は多々あります。しかし、我々のは皆さんを喜ばせようと特別に設定した正真正銘の隠しコマンドです。

隠しコマンドを発見して動作させると、日本語吹替音声が生きている箇所のみをピックアップしてつなげて再生します。つまり、途中で補完字幕が現れることなく、テレビ放映と同じ状態で(もちろん
CMがカットされた状態の、正味70分)ご覧いただけるというものです。吹替音声のない場面をカットして次につなげているだけですが、プレイヤーの種類によっては繋ぎ目はまったく気付かないことでしょう。ある意味、DVDというメディアの利点を最大に生かしたコマンドではないかと思っております。

さて、この隠しコマンドの
発見方法なのですが…皆さんで見つけてください。ヒントは、「三百六十五歩のマーチ」!(余計混乱させるかもしれませんが)う〜ん、ついでにもう一つ大ヒント。「日本語はよく確かめてから使え」です。皆さんのご検討をお祈りします。

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