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(管理人:Julieさん)
 
 
 「特捜班CI☆5」のビデオ化権の契約も終了し、権利料の送金も無事完了。さっそくDVD用の素材をお願いしました。すると…

「DVD化に適した素材は持っていない」
「(しばし絶句…)」


 ふざけるな! と、問い詰めると、「素材を持ってはいるが、非常に画質が悪い1インチマスターである」とのこと。1インチマスターとは、80年代に使用されていた、アナログのマスター素材です。まあ、でっかいVHSのようなものですね。ピンも甘いし、すぐ劣化するので、現在は使用されていません。もちろんVHS程度の画質ですから、当然DVD化には向きません。それどころか、パッケージや広告を作るための写真素材すら、権利元は持っていないと判明。

いきなりDVD化危機到来!?

 権利元も悪いと思ったのか(当然だ)、きちんとした素材を持っている会社に話を通してくれました。その会社・英国のグラナダTVより、マスター素材と写真素材を購入するはこびとなりました。グラナダTVいわく、「ウチの持っているマスターは現存するベスト・マスターだ。イギリスで発売されているContender社のDVDはウチのマスターじゃないから、それよりは画質のいいDVDになるはずだよ」とのことでした。但し、ベストマスターのオリジナルはPAL方式であり、そのままのPALコピーもしくは、PALをNTSCに変換したコピーを渡すことになる、と言われました。

 う〜ん、PAL方式か…。正直、スタッフ一同悩みました。PAL方式のテレシネでは、1秒間の再生で実際より1/25秒早くなってしまいます。つまり、本来25秒が24秒、25分が24分で再生されることになっています。ヨーロッパを中心とするPAL方式圏では、上記の変換方式を採用しているため、ビデオやDVDが映画館の上映時間よりも短くなっています(シーンなどがカットされているわけではなく、あくまで早いスピードで再生される結果によるものです)。

 ちなみに本作品は、当初日本の地上波テレビ局では、16ミリプリントと音声テープ(シネテープ)により放送されていました。80年代後半頃に、前述の16ミリプリントとシネテープを1インチマスターに国内でテレシネした放送素材が作られました。最近のCS放送では、その1インチマスターをさらに現在の放送用テープ(デジタル・ベータ)にコピーしたものが使用されています。

 従いまして、日本で放送されていたものはPAL変換を経ていないため、再生スピードは正常です。但し放送枠に合わせて、オリジナルから3〜5分カットされた状態のものしか存在せず、画質の点からもDVD用のマスターには適していないことが分りました。また、最初の放送に使われていたプリントとシネテープも所在が不明。仮に、当時のプリントがあったとしても、日本中のテレビ局で何十回もかけられていたものですから、傷と退色は避けられず、無論DVD用のマスターとして使える状態のものではありません。

 が、スティングレイは「特捜班CI☆5」と同日リリースの「ファイナル・オプション」で、わざわざニュープリントを取って国内でNTSCテレシネしています。予算の件はさておき、まずは「特捜班CI☆5」でもプリントが取れるかどうかを探ることにしました。通常、映画会社は、プリントを焼き増しするための"インターボジ"や"インターネガ"という素材を作ります。これは、オリジナルのネガから焼き増ししたもので、いわゆる"コピー一世代目"ですから、原則的にはフィルム傷も退色もほとんどないものです。"インターボジ"を国内でNTSCテレシネすれば、再生スピードの正常なマスターを作ることが出来ます。

 ところが権利元やグラナダTVに調査を進めるうちに、「特捜班CI☆5」という作品は、
インターボジどころか、オリジナルのネガまでも散逸していたことが明らかになりました!

 映像作品でネガが紛失するという話は聞いたことがありません。ですが、「特捜班CI☆5」は、現在保管されている
ポジ・プリントが、唯一のオリジナルだというのです。そのため、プリントは“門外不出”。扱いはネガと同等で、本当に必要と思われるときしか倉庫から出さない、ましてやそのプリントを、DVDの素材用にわざわざ焼き増しをすることは残念ながらできない、とのことでした(焼き増しをする場合、一度プリントを機械に掛けて回すことになり、新たなキズが出来たり切断の危険があるため)。現存する“ベスト・マスター“とは、現存する唯一の、かつ最も状態の良いプリントからPAL方式でデジタル・テレシネされたものだったのです。

 それでもNTSCマスターの可能性を捨てきれず、さらなる調査を続けてみましたが、「プリントは年々劣化しているので、仮に、テレシネ作業を新たに行っても、グラナダTVのベスト・マスターより傷や退色が激しいものしかできないと思う。なにせ、もとは16ミリフィルムだし」との答え。

16ミリフィルム!?

 「特捜班CI☆5」は、アクション重視のため、手持ちが可能な16ミリカメラで撮影されていました。35ミリのプリントと違って、16ミリフィルムだともともとの粒子が粗いので、デジタル・リマスターをしても画質の限界があります。いずれにせよ、現時点ではプリントのコピーも貸し出しもNGということで、非常に残念ですがNTSCのテレシネを断念せざるをえませんでした。

 
ということで、“ベスト・マスター”を発注!

 マスターは2週間ほどで到着。画質に不安があったのですが、実際の映像を観てまずは一安心しました。16ミリのプリントからテレシネしたものとしては、恐らく最高ランクの画質だと思います。さすが英国の大手テレビ局・グラナダTV、いい仕事してます。実際の画質を確認したい方は、「無料お試しDVD」で『影武者の影武者 じゃ本物は誰だ!』をご覧ください。グラナダTVが言ったとおり、イギリスで発売されているContender社のDVDとは、マスターの出所が違うことも分りました。

 『影武者の影武者…』のCMブレイク前のシーンですが、イギリス版DVDにはプリントのリールの変わり目を指示する○印がついていますが、今回取り寄せたマスターにはありませんでした(左の画像にカーソルを合わせていただくと、今回のベスト・マスターと、イギリスのDVD画像の違いを比較していただけます)。

 なお、プリントの状態が良いエピソードは、さらに高画質です。『ミックスダブルス 殺し屋VSボディガード』や『病院ジャック 屋根の上のトーチカ作戦』などは、35ミリプリントのデジタル・テレシネにも負けないくらいシャープですよ〜。

 今回の傑作選の12エピソードを、内容確認のために早速VHSにコピーしました。

ところが、
いざ全編再生してみてスタッフ愕然! 以下、次回!!
裏話 その1
裏話 その2
裏話 その3
裏話 その4
裏話 その5
裏話 その6
裏話 その7
裏話 最終回

  
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