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(管理人:Julieさん)
 
 
 新規吹替、追加吹替の収録も無事終。次は、25年前のテレビ放送用に作られた吹替の音声と、今回追加で収録した吹替とを、画面に合わせてマスターテープの音声チャンネルへ戻してゆく作業(シンクロ作業)です。"無料お試しDVD"のオーサリング作業が同時並行で行われておりまして、こちらに収録する『影武者の影武者 じゃ本物は誰だ!』のエピソードについて、先にシンクロ作業をお願いしました。

 無料お試しDVDの作業が終了し、オーサリング・スタジオでエミュレーション(中身を確認するために実際に再生・動作確認する作業)を行うことになりました。DVDになったときと同じ画像で「特捜班CI☆5」を初めて観る瞬間です。画質については、こちらが思っていたよりもクリアになっていて一安心。今回収録する『影武者…』は、日本の放送当時の枠に合わせたカット版にしておりますので、きちんと未公開箇所がカットされているかどうかを確認するため、本編をじっくりと観てゆきます。

 リムジンがスタートし、車内のシーンに差し掛かります。10分ほど観ていて、ボーディが
「彼女には、毎日車を転がす仕事をしてるって言っただけさ。そりゃ嘘じゃないもんな」のせりふにさしかかったとき…

"タタタタタタ"っという音が、セリフの後ろに!

 なんじゃい、こりゃ!? 本来、こんな音は吹替音声には無かったはず。高速道路のカーブの前に、運転者の注意を促すために道路が縞々になっているエリアがありますが、ちょうどそこを走ったときのような音です。心霊写真を見てしまったときのような軽い戦慄を覚えつつ、本編をさらに進めると……せりふだけでなく、BGMがかかる場所などでも、"タタタタ"音が発生することが発覚! どうも、低音と低音の間の箇所に、この音が出てくるようです。ボーディ役の若本規夫さんの声が登場人物で一番低いので、息継ぎの箇所にはっきりと出てきてしまったようでした。

 オーサリング上の不具合かもしれないと思い、シンクロ作業をしたスタジオから、本編マスターからVHSに落としてもらったものを、大至急取寄せ。デッキにVHSを叩き込んで、ボリュームを大きめにしてヘッドフォンをつけて再生します。ところが……同じ箇所に、同じノイズが! ノイズの音はDVDよりも目だっていませんでしたが、マスター側で既に低音ノイズが発生しているのは事実です。さらに悪いことに、お試しDVDのオーサリング期間中に、全エピソードのシンクロ作業は終了していました。

 シンクロ担当スタジオに飛んでいって、状況を詳しく説明します。
「このままでは、商品を楽しみにしてくれているCI☆5ファンの方々に申し訳ないので、なんとかお願いします!」そう頼み込んで、原因を調査してもらいました。

 今回はPALマスターに吹替をシンクロさせることから、吹替音声もPALマスターに合わせて、1秒につき1/24秒分、回転数を上げなければなりません。そういった技術的なことが原因だとしたら、謎の低音ノイズを除去できない可能性もあります。しかしながら、この低音ノイズは、
商品にならないほど致命的でした。もし、解決できなければ……発売は中止にせざるをえません。

 翌日、スタジオから電話が。回答しだいでは発売中止かもしれないと思うと、胃液が喉までこみ上げてきます。緊張しつつ受話器を取ります。

「原因と解決法が分りました!」
「マジっすか!(ヤッター!!)」


 詳しく説明を聞いたところ、吹替のピッチ(音程の高さ)を変えないで回転数を上げてシンクロさせていたことに主な原因があったということでした。回転数が上がると、吹替の声やBGMなども当然のことながら高くなります。しかし、音声を扱うソフトには、回転数を上げても音程はそのままに調整できるものがあります。シンクロ作業で、スタジオが気を利かせて、そのような処理をしてくれておりました。ところが、ピッチを合わせたたために、無音の箇所に低音ノイズが発生するという予想外の弊害が出てきてしまったのです。DVDにする際は音声の圧縮が行われるのですが、その影響もあって低音ノイズだけがさらに強調されていたようなのです。

 シンクロ担当スタジオの意見では、業界で定評のあるフェアライト社のン千万円もする録音編集マシンを使えば、解決できそうだということでした。スタジオ側がさっそくマシンを手配、
なんと11エピソードすべてのシンクロを、無償で一からやし直してくれることになりました。しかも、1週間という短期間で! 発売延期になることなく、作業は終了(無料お試しDVDのみ、オーサリングをやり直した関係で、皆様への発送が少し遅れました)。すべてに迅速に対応してくださった、シンクロ担当スタジオには感謝です!

 結果、マスター段階では低音ノイズは発生しませんでした。原音に近づけるためにピッチを下げすぎると、DVD化で音声を圧縮したときに再び低音ノイズが出る危険性があるということでしたので、ぎりぎりのところまでピッチを調整。そのため、声やBGMがわずかに高めになりましたが、手元にあるDVDのプルーフ版をチェックした結果でも、低音ノイズは発生しておりませんでした。しかも、25年以上前の吹替とは思えないほど、クリアな音声です。

 これにて、DVDの発売中止という、最悪の事態は回避されました。
しかし、中身の制作作業と平行して進んでいた、パッケージまわりで思わぬ事態が発生していようとは!
以下、次回!!

裏話 その1
裏話 その2
裏話 その3
裏話 その4
裏話 その5
裏話 その6
裏話 その7
裏話 最終回

  
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